Haworthi-Ya

草と分類

タイのシュンラン??

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Cymbidium goeringii s.l. 花弁が尖るタイプのシュンラン(広義)。細いが落ち着いた花。 (2020. I. 13.)

 

タイ産のCymbidium sp.として購入。花の形態などをみると、雲南などの春蘭(Cym. goeringii s.l. )と似ている。雲南のものと同様に有香。タイからはCym. goeringiiの記録はなく、本当にタイ産なのかは不明。もしかしたらタイの北部にはあるのかもしれないが、雲南のものかもしれない。

 

余談だが、このような花を咲かせる個体を含めて、花茎1本に花1つを付ける個体はすべてCymbidium goeringiiと扱われることが多い。しかし、このような個体と日本のシュンランを同種だと言われても納得しようがない。そのうち誰かが遺伝子でも調べてくれれば解決するかもしれないが、まだ先のことだろう。

 

 

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Cymbidium goeringii s.l. 花弁は細いが花のサイズはそこそこ大きく、日本の春蘭より目立つ。 (2020. I. 13.)

 

生育は日本の春蘭よりいい印象。冬でも花芽は休眠せずに成長を続けるため、多少加温したほうがいいのかもしれない。