Haworthi-Ya

草と分類

Lapeirousia oreogena

Lapeirousia属は南アフリカに40種程度が分布するアヤメ科の球根植物。ヒメヒオウギなどに比較的近縁なようだ。

中でもL. oreogenaは小さく縮れた草姿と青紫の花のバランスが素晴らしい。某山草店で一目ぼれし購入。

 

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Lapeirousia oreogena 青紫に黒い斑紋、さらに白い矢じり模様が入る。ポリネータ―からみたらめちゃくちゃ目立ちそう。 (2020. III. 1.)

 

現地では、口吻が異常に長いツリアブモドキの仲間(Prosoeca sp., Nemestrinidae)に送粉されるらしい。確かに花筒部分が距のように長く伸びている。(参考論文:Competition versus facilitation: conspecific effects on pollinator visitation and seed set in the iris Lapeirousia oreogena)

 

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Lapeirousia oreogena 花粉まで青紫色でオシャレ。 (2020. III. 1.)

 

栽培は今年始めたばかりなのでよくわからない。人工受粉したところ結実したが、すべてしいなだった(肥培が足りなかったか)。ただし、分球率は良さそうで、去年と同サイズのもの1球と、半分程度のもの1球に分かれていた。

球根の形は変わっており、ニンニク1片の下半分を切ったような形をしている(写真は撮り損ねた)。

この手の球根植物の冬場の保温具合がよくつかめない。暖かすぎるとよくなさそうだが、霜に当たるのはまずそう。同じ地域に生育するハオルチアは割と強いが、同じ扱いをすると低温で傷む気がする。