Haworthi-Ya

草と分類

Haworthia groenewaldii

 これも一時期すごい値段になってた原種ハオ。出回っているのはどうも組織培養由来のものが多いらしい。

変わった見た目のハオルチアだが、発見されたのは最近、それもよく人が入る地域らしい。ハオルチアは各パッチが小さいからこういう特異な集団はどんどん発見されていくだろう。長い学名だが、発見者の名前に由来するようだ。

産地は2地点で、そのうち1地点は白点の多い集団、もう1地点は白点がほとんどない集団らしい。白点がない方はちょっと変なピグマエアみたいな雰囲気で、あまり特異な感じはしない。

 

Haworthia_groenewaldii株

Haworthia groenewaldii MBB7801 Mullersrus, South of Buffeljagsrivier (Type locality). 丸い葉先と白い水玉模様が特徴。点がもっと少ないやつもいる。 (2020. VI. 28.)

 

栽培はとくに難しくはないく、生育スピードは遅いが、普通に育つ。とくに夏は少し暗めの環境のほうがいいかもしれない。明るくするとピンク色が強くでて綺麗。

 

Haworthia_groenewaldii葉の拡大

Haworthia groenewaldii MBB7801 Mullersrus, South of Buffeljagsrivier (Type locality). よく見ると水玉模様のほかに白線もでている。個体によっては白線がもっと目立つようだ。 (2020. VI. 28.)

この個体以外のクローンはあれば欲しいのだが、オークションに出ても結構いい値段になってしまう。ハオ協のブログにあるような白線ハッキリタイプが欲しい。

 

H. groenwaldiiはやはりkewのリストではAcceptされておらず、

Haworthia mutica Haw., Saxifrag. Enum. 2: 55 (1821).

のシノニムとなっている。確かに白点の薄い個体はmuticaっぽさはあるが、さすがに同種ではないだろう。ということで、私は

Haworthia groenewaldii Breuer, Alsterworthia Int. 11(2): 15 (2011).

の学名を推したい。