Haworthia picta
ブログの名前に反してハオルチア以外ばかりあげている気がするので、たまにはハオも。
ハオルチアをやってる人は大きく分けて原種屋さんと交配種屋さんがいると思うが、自分は原種屋。謎の交配種はあまり育てる気がしない。
日本で流通するいわゆるピクタやコンプト系は交配ばかりで、由来が不明なのが多い。ということで、ドイツのEden Plants からいろいろと輸入してみた。2018年に輸入。20種類くらい輸入したうちの1種。残りはそのうち紹介予定。
輸入自体はショッピングカート式で簡単。ただ、夏場に輸入するのはリスクが高いかも。
Haworthia picta GM259 30km South of Oudtshoorn 派手さはないが、透明感とハリの感じが好み。ここからあのツブツブむちむちの品種ができたと思うと感慨深い。(2020. VI. 5.)
原記載は結構古く約80年前。
Haworthia picta Poelln., Repert. Spec. Nov. Regni Veg. 44: 133 (1938).
Kewのチェックリストだと
Haworthia emelyae Poelln., Repert. Spec. Nov. Regni Veg. 42: 271 (1937).
のシノニム扱いになっている。ぶっちゃけ押し葉標本みてハオルチアの分類ができるのかよーわからんので、タイプ産地を比較してみる。
H. pictaのタイプ産地は「Moeras River bei Little Brak River」らしいが、どちらも同名の川と地名がある。つまり、①Little Brak River町近くのMoeras River町、②L町近くのM川、③L川近くのM町、④L川近くのM川があり得るが、地図を見る限り①か②のようだ。上の写真の個体の採集地である、Oudtshoorn の南30km地点もちょうどそのあたり。
一方でH. emelyaeのタイプ産地は採集地不明(Fundort unbekannt)らしい。詰んだ。ディスクリプションを読めば形態の差がわかるかもしれないが、ディスクリプションそのものがラテン語なのはいいとして、その後の補足解説がドイツ語なのが面倒。気が向いたら読むかも。
気になった人は原文読んでみてください。マドリード王立植物園のページから原文が読めます(https://bibdigital.rjb.csic.es/records/item/10615-repertorium-specierum-novarum-regni-vegetabilis)。